私の辞書になかった言葉
2009年 02月 25日
こちらに来て、私の英語の語彙の貧しさには日々嘆かわしく思っている。本を読んでも、新聞を読んでも、テレビを見ていても知らない言葉だらけ。語彙を増やすには、地道に努力を重ねていくしかない。
でも、もちろん日本にいたときよりはかなり増えてはいる。ほんの5年くらい前のことで、今思い出しても失笑してしまうことがある。
当時、私は医療機器関係の技術者として働いていて、ある時スタンフォード大学の教授と話をする機会があった。彼の英語はいわゆる頭のいい人の英語で、話す相手によって使い分けができる。私に対しては、実にわかりやすい英語で話をしてくれた。学会出席のために東京から名古屋に向かう新幹線の中で、仕事、本、映画、食べ物、いろいろな話に花が咲き、ずっと話しっぱなしだった。その中で、私は彼の口から発せられたscareという言葉の意味がわからなかった。彼はその意味を丁寧に説明してくれた。
考えてみれば私の英語は、論文を読んだり技術的な話をするためのもので、理科系の英語だった。仕事相手の外国人と頻繁にメールのやり取りをし、たまに話す機会もあったし、同じ職場に外国人がいたこともあった。でも、be scared(怖がる、恐れる)という言葉に触れる機会がなかったのだ。こちらに来てみるとこの言葉は頻繁に耳にするし、自分でもよく使う言葉だった。
「私の辞書にscareという言葉はない。」などと言うとかっこいいが、実際知らなかったのだから笑ってしまう。まさに、怖いもの知らずとはこのこと。
あ、でも、scare は、「常に試験に出る重要単語700」の章に出てました~(^。^)/
アメリカから来た技術者で「くま」とか「ぞう」とか、動物の名前をよく知っている人がいて聞いたら子供向けの絵本で日本語を勉強したんですって。彼は日本語の日常会話は全くできませんでした。くまを知っていてもねえ。。。