いざ西へ ピッツバーグへ
2009年 08月 01日
友達が日本語のカーナビを貸してくれた。Garmin nuvi 250 Plusという機種で、小さくてなかなかの優れもの。ニューヨークやピッツバーグ近郊のハイウェイは入り口やランプがものすごく入り組んでいて、タコの足状態。1本間違えると完全に迷ってしまう。カーナビのお陰で随分助かった。近くのスーパーやレストランなども表示されてとても便利。結局帰ってきてから、この後継機種の205というのをインターネットで購入した。250ドルだった。日本だったら2万円ちょっとで買える。
土曜の朝8時過ぎにアパートを出発。最初はまだカーナビの使い方が良くわかっていなくて、ジョージワシントン(G.W.)ブリッジの入り口を通り過ぎてしまったり、橋を渡ってから80号線に入るまでちょっと迷ったりして、無事80号線に入ったのは出発してから随分時間が経っていた。
80号線はゆったりとした広いハイウェイで走りやすい。周りはただただ緑の森。アパラチア山脈を越えたところで昼食を食べにハイウェイ沿いのレストランに入り、あとは80号線から南にそれてしばらく一般道を走った。ハイウェイの22号線に乗り、ピッツバーグに着いたのは5時前。走行時間は正味約7時間だった。
ホテルはコンベンションセンターにもなっているウェスティン。
23階の部屋の窓から外を見ると立派な駅みたいな建物が見えた。後から見に行ってみた。20年くらい前までは実際に駅舎として使われていたそうだが、今はアパートになっているとアパートのコンシェルジュが教えてくれた。アムトラック(特急電車)用の小さい駅舎がこの建物の隣にあった。フィラデルフィア、シカゴ、ニューヨークに行く電車が1日1便発着する。
調べたらこの元駅舎は1903年の建造。大きなドームの内側には彫刻が施されていて、とても立派。
カーネギーやフリックは馬車や車でこの駅舎に乗りつけ、ここからニューヨークへ行っていたのだ。
後で地図を見てみたら、ピッツバーグはシカゴとニューヨーク、フィラデルフィアの丁度中間地点にある。昔は交通の要所でもあったのだ。
ピッツバーグの人口の推移をみると、1900年にはすでに30万人を越えており、1950年には68万人で最も多くその後減り続けて今は1900年頃と同じ30万人強になっている。この駅舎はピッツバーグの繁栄の推移を見守ってきた。
ピッツバーグのダウンタウンは2つの川が合流するデルタ地帯にある。所々に古い建物があり、落ち着いた街だった。ホテルに戻る途中で夕食をとったが、レストランもゆったりと広々していて、食事も美味しかった。
賑やかではないが寂れている感じでもない。大学がたくさんあり、ハインツ、デルモンテなど食品産業もあり、USスチールの本社もある。ピッツバーグ交響楽団もあるし、球団パイレーツもある。バランスのとれた、住みやすい街という感じがした。