ミュージカル Hair
2009年 08月 06日
去年の夏セントラルパークのデラコート劇場(野外劇場)で"Hair"リバイバルの無料公演が行われていた。夜散歩で通りかかったら、劇場から歓声が聞こえてきてとても盛り上がっている様子だった。去年のトニー賞ベスト・リバイバル・ミュージカルに選ばれている。
ブロードウェイでは今年の3月からリバイバル上演されている。
インターネットでディスカウントチケットを手に入れて、見に行ってきた。劇場の近くに行くと、入場を待つ人たちで長蛇の列ができていた。大変な人気だ。
(写真はCBCニュースのホームページから。最初の歌のとき、振袖を羽織っている。)
60年代、ベトナム戦争の頃の若者、ヒッピーたちの物語。舞台はニューヨーク。ヒッピーたちに徴兵の手紙が来る。皆徴兵を拒否するが、クロードだけは迷いつつも結局はベトナムに行くことを決意する。ストーリーはこんなところ。題名のHairは皆長髪だったことから。
とても楽しかった。全編歌で溢れている。前半23曲、後半17曲。"Aquarius"で始まり"Let the Sun Shine In"で終わる。これぞミュージカル。歌が本当に素晴らしい。
踊りはところどころかなりいやらしい。
おまけに出演者が客席に下りて来て、客に抱きついたり、キスしたり、・・・したり。女性よりも男性の客の方が狙われる。
観客は中高年の人たちが多い。自らがヒッピーだった人たち(私の夫も含む)。皆大喜びであちこちから声が飛んでいた。
全裸のシーンがあると聞いていて、誰がなるのかと思っていたら、ほぼ全員。1幕の終わり近く、みんな、スッポンポン!
ヒエー、目のやり場に困る・・・と思ったが、照明が薄暗くなったので、結局目を凝らして一所懸命、まじまじと見てしまった。。。
でもいやらしさは感じなかった。
歌は本当にすばらしかった。感動して涙をぬぐっている人が何人もいた。最後のLet the Sun Shine Inが特に良かった。
最後は1/3位の観客が舞台に上がって、一緒に踊っていた。皆、ハッピーになった。
West Side Storyもこういう演出だったらもっと面白くなるのに。。。
翌日英語のクラスがあり、先生に"Hair"の話をして出演者が全裸になると言ったら、「そんなミュージカルはとんでもない」、「でも歌がとても良かったし、楽しかった」、「あー、Aquariusね」。あら、ご存知だったのね。でも不愉快そうだったのでそれ以上話をするのはやめておいた。敬虔なクリスチャンの彼女にはスッポンポンになるミュージカルは許せないらしい。
"Hairの公式ホームページ"で動画が見られる。
スッポンポンは見られない。あれは放送禁止、行った人しか見られない。
ところで・・・、M夫さん、「自らがヒッピーだった人たち」だったの~~~???!!!
夫は1年近く東南アジア、インドなどを旅して回ったツワモノです。髪は長くなくて、皆でつるんだりもしなかったけど。。。
夫曰く「心はヒッピー」。