ハナミズキとヤマボウシの日米逆転現象
2011年 04月 25日
ハナミズキは庭木としての人気が高いようで、あちこちの庭に植えられている。街路樹に植えられているところもある。ハナミズキだらけと言っても過言でないくらい。
このハナミズキ、アメリカが原産で20世紀はじめにワシントンにソメイヨシノを贈ったお礼に日本に渡ってきた。別名アメリカヤマボウシという。英語はdogwood。
「ヤマボウシ」は日本原産で、英語ではJapanese dogwoodという。
どちらも花のように見えるのは花弁ではなく総苞片と呼ばれるもの。ヤマボウシの総苞片は赤いのもあるらしいが、白が一般的で、ハナミズキはピンク色のも多く見かける。ヤマボウシの方が木が小さく、白い花(みたいなの)も清楚で地味な感じだが、ハナミズキに比べると病気には強いらしい。
面白いのは、アメリカでヤマボウシはよく見かけたが、ハナミズキは殆ど見かけなかったこと。私がアメリカで見たハナミズキはセントラルパークのスウェディッシュ・コテージの前の2本だけ。
一方、ヤマボウシはセントラルパークにもリバーサイドパークにもあり、アパートの植え込みなどにも使われていた。フィラデルフィアの郊外の高級住宅地Merionに行ったときもたくさん見かけた。ヤマボウシだらけと言っても過言でないくらい。
アメリカ原産のハナミズキ(アメリカヤマボウシ,dogwood)を日本でたくさん見かけ、日本原産のヤマボウシ(Japanese dogwood)をアメリカでたくさん見かけたという日米逆転現象、面白いと思いませんか。
セントラルパークのヤマボウシ↓