その裏地はキュプラ?

キュプラというのはよく洋服の裏地に使われる布地のこと。
つるつるした光沢のある生地で、私はポリエステルと同じように石油から作られた化学繊維だと思っていた。

f0182885_2226730.jpgところが、これが綿(cotton)から作られたものであることを知り、ビックリ。

キュプラはコットンリンターと呼ばれる綿の種子に生えている短い毛を酸化銅アンモニア溶液に溶解し、繊維としたもの。いわば廃物利用の繊維なのだ。
しかし、種の産毛が原料とは驚きだ。キュプラの裏地の値段が高いのもうなづける。

キュプラとはCuprammonium Rayon、銅・アンモニア・レイヨンの略であった。

その歴史は古く、1856年にキュプラの製法が発見され、1897年、ドイツのJ.P.ベンベルグ社が工業化に成功。日本の旭化成は1928年にその技術を導入し、1931年には延岡に工場を建設して創業を開始した。今や世界で1番のシェアがある。ベンベルグ=キュプラだった。

ベンベルグは旭化成のものかと思っていたら、もともとはドイツの会社の名前だったのだ。ベンベルグ社があったドイツのブッパタルにはベンベルグ通りBembergstrasseがあるそうだ。旭化成がベンベルグを作り始めたのが、今から80年前というのも驚いた。戦前から綿々と作っていたのだ。(一応駄じゃれのつもり)。旭化成の工場がある宮崎県の延岡ではベンベルグ行きのバスが走っている。

キュプラは絹のようになめらかですべりがよく、綿が原料なので吸湿性と放湿性がよく、静電気が起きにくい。まさに裏地にうってつけ。肌着などにも使われている。
更に、光沢があり、染色性がよく、熱に強く、他の繊維とも相性が良いため混紡、混繊が可能とのこと。
少し弱いということを除けば、いいことづくしの生地だ。

私は化学繊維はあまり好きではない。特に肌に接触するようなのはポリエステルはダメで天然繊維じゃないといけない。今まで裏地には気を配っていなかったが、キュプラのものを極力着るようにしたい。ポリエステルに比べると値段は高くなるが。

しかし、キュプラのことをよく知ってから、裏地が気になって仕方がない。家にある夫や私の服の裏地の感触を確かめ、ラベルを確認したりている。

(図、ベンベルグの詳細については旭化成のホームページより)
Commented by J at 2011-09-13 18:38 x
へえ~~~!キュプラの原料が綿とは!!勉強になりました。
ベンベルグとキュプラが同じともしりませんでしたね~。
これからは意識して見てみましょう。
私もポリエステルの裏地は苦手です。 皮膚呼吸が妨げられるような気がします。
Commented by tamayakko-vc at 2011-09-13 23:23
実は最近洋裁を習っているのですよ。先生からこの話を聞いて、自分でもじっくり調べてみました。
綿の種のうぶ毛から作られているなんて、キュプラがいとおしくなってしまいました・・・
Commented by J at 2011-09-17 10:17 x
え~~~~!tamaちゃんが洋裁を?R様みたいに自分のステージ衣装を縫えるようになったら素敵ですね。
今度は先生ふたりで、洋裁パーティー宜しくお願いします!!
Commented by tamayakko-vc at 2011-09-17 12:15
洋裁は自己流でずっとやっていたのですが・・・高校時代から、ステージ衣装は自分で作っていたんですよ。
でも、ちゃんと習ってみると奥が深いですね。そのうち着物のリフォームをいろいろやるつもりです。
Commented by ドラ妃 at 2011-09-20 12:29 x
うふっ、では、私の分も作ってね。。。。。

お抱え裁縫師なんちゃって。。。

私は何ができるのかっ。。。人を元気にするくらい???
Commented by pataponm at 2011-09-21 10:11
お、ドラ妃さん、分かってるじゃん、自分の才能。なかなか周囲に元気を発散できる人って少ないから、貴重な存在ですよ。
tama ちゃんは、腕をあげたら「アマチュア演奏家のステージドレス請負」って看板出せますね。
Commented by tamayakko-vc at 2011-09-21 21:21
ぎゃー、とても人様のものは・・・
でも、修行を重ね、上手になったらね!・・・・いつのことやら・・・
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by tamayakko-vc | 2011-09-09 22:43 | 手仕事 | Comments(7)

風のたより

ニューヨークから戻ってきて、札幌に引っ越しました。