旅に出る前あるお方に、徳島と高知に行くと話したところ、
「徳島で藍染め体験したんですけどねー、臭いがちょっといやでねー、色も地味で思ったよりよくなかったですねー」
と、藍染めについてネガティブなことをおっしゃる。
あまのじゃくの私は、藍染め体験してみたくなり、以前から興味もあったし、
吉野川沿い藍住町の「藍の館」というところに来てみました。
藍染めのことについていろいろ展示しています。
すくもというのを作るのですね。数種の細菌が関与する発酵のようです。
すくもを灰汁に溶かして染色液をつくります。
虫の力も借りているのだそうで、染める液は3か月ごとに取り換えるのだそうです。
手ぬぐいを染めてみることにしました。
説明の方がとても親切にいろいろ教えてくださいます。
空気に触れて酸化するときに発色するので、液から上げたら、染めたいところを空気に触れるようにします。
色を濃くしたかったので4回くらい浸漬しました。
よく洗い、アイロンをかけて仕上げます。
指も染まっちゃいました。
藍染めは臭いも含めてとても癒されるものでした。
染め上がりの色もいい味わいがあります。
すっかり、藍染めが気に入ってしまいました。
この店でTシャツを買いました。
こぼれ種で生えていたタデアイです。タデアイも30もの品種があるそうです。
タデアイ以外にも藍染めに用いられる植物はいろいろあるそうです。
すっかり藍染めが気に入ってしまった私は徳島の阿波踊り会館の土産物屋で、しじら織りの端切れと帽子を買いました。
札幌に戻ってから、藍染めのことを会う人ごとに話してみてビックリ。
友達が藍染めやってるとか、どこそこの公民館で藍の種をもらえるとか、自分の庭で藍を育てているとか、すくもじゃなくても生の葉でも染められるとか・・・皆さん詳しい。
北区のあいの里は「藍」の里なんですね。
やはり、徳島から開拓で入植した方たちが札幌にも藍染めの文化を持ち込んだようです。
すっかり藍染めに惚れ込み、藍に染まってしまった私、札幌でも藍染めしてみたいです。