演奏が始まったとたん、ずるずるとショスタコーヴィチの世界に引き込まれてしまいました。
1曲目が終わった時、思わずブラボーと声が出てしまいました。
ダネル弦楽四重奏団、素晴らしい。
メンバーは4人とも存在感がありました。チェロのマルコヴィッチさん素晴らしかった。
写真を見るとわかりますが、楽器の大きさと背の高さが反比例しています。
2曲目はべートーベンのop.135。7月にPMFウィーンSQで聴いて、凄い曲と思いましたけれど、今回はあまりに自然で凄い曲という感じがしませんでした。やはり3楽章の出だしはしびれました。
最後のヴァインベルク、ショスタコーヴィチに見いだされた孤高の作曲家だそうですけれど、聴き応えがありました。
アンコールにチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレ。これまたしびれました。
1曲で私は満足でしたが、鳴りやまぬ拍手にもう1曲、ヴァインベルクの「即興とロマンス」という素敵な曲をやってくれました。これが日本初演だそうです。
ダネルSQは2005年にキタラの招へいにより初来日し、以来度々キタラでもコンサートをやっているのですね。私たちも以前聴いたことがあるのですが、私は覚えていなくて、でも1stバイオリンのダネルさんの宙を泳ぐ足を見て思い出しました。佳境に入ると左足が上がるのです。
帰りがけ近くの美味しい和食処で、
エゾシカのたたき
ゆり根饅頭
極上の音楽の余韻と共に、味わいました。
美味しかった。